東野圭吾 ガリレオシリーズ 容疑者Xの献身







第134回(平成17年度下半期)直木賞受賞作です。
個人的には文句なしの直木賞受賞で、東野さんの話でも一番だと思います。
まさに最高傑作です。

何度読んでも感動できる話です。


ガリレオシリーズ初の長編ですが、一気に読めます。
しかしじっくりと味わって欲しい話です。


容疑者Xなので容疑者の話です。


石神という高校の数学教師が主人公です。
見た目は決して良いとは言えず、見た目にも気を付けない男性と言えます。


その石神が住んでるアパートの隣に住んでいるのが花岡靖子、美里母娘です。
靖子は離婚しており、一人で美里を育てています。
美里は中学生で、バドミントン部に所属しています。

靖子は弁当屋で働いていて、石神はその弁当屋によく通っています。
石神は靖子に惚れているのですが、そんな気持ちを伝えることはできません。


ある日靖子が働いている弁当屋に、離婚した前の夫、富樫慎二がいきなりやってきます。
靖子は何とか富樫を追い払いますが、富樫は靖子の後をつけ、靖子のアパートまで
やってきます。

そこで事件が起こります。

靖子が富樫を殺してしまいます。


隣の部屋に住んでいる石神はすぐその殺人を知ります。
石神らしく、論理的思考で殺人があったことを知ります。

それから石神の献身ぶりが発揮されます。



石神は靖子、美里の2人をかばうために、必死になり動きます。
その献身ぶりがすごいです。

石神の愛情、純愛と言えるものですが、石神の献身ぶりが感動を呼びます。


事件があった直後から、石神は献身的に動きます。
靖子、美里は石神の指示通りに動きます。

そして事件当日のアリバイ作りを成功させます。


事件当日にアリバイがあるので、容疑者ではないですが、しかしそこに隠されたトリックを
ガリレオが解明して行きます。

ガリレオ対石神という、頭脳対決が行われることになります。


しかし理系の難しい話はなく、普通の話として読んで行くことができます。

感動を呼ぶ話です。
テンポ良く話は進んで行きますが、最後の最後に感動が待っています。


また石神がなぜ、花岡母娘をかばうのかも最後に分かります。
石神が献身を尽くしてまでかばおうとした花岡母娘の行く末も最後に分かります。



最後の最後に、大逆転ではないですが、大感動が待っているので、最後までしっかりと
読んで行って下さい。


ガリレオシリーズ最高傑作の話です。
これを読まずして、ガリレオ、そして東野圭吾さんを語ってはなりません。


この話は2012年にアメリカのエドガー賞にノミネートされました。
残念ながら受賞はなりませんでしたが、ノミネートされただけでも快挙です。

また、日本人作家のノミネートは「OUT」の桐野夏生さん以来2人目です。
エドガー賞はアメリカミステリー界で一番権威のある賞です。






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