東野圭吾 美しき凶器







「タランチュラ」というタイトルでしたが、改題されました。
また表紙が変わったこともあり分かりにくいのですが、昔の
表紙なら、読んで行くとすぐ表紙の意味が分かりました。


これは東野さん得意のスポーツ物です。

仙堂之則(せんどうこれのり)という男性が別荘地にある屋敷で殺されます。
その屋敷は焼かれてしまいます。

男性3人と女性1人の4人組が仙堂を殺しました。
この4人には裏があり、その裏を知っている仙堂が殺されたのです。

仙堂が殺されたことで、復讐に燃える人物がいました。
それが「美しき凶器」です。

これは「美しき凶器」の復讐劇と言えます。


その「美しき凶器」はカナダから連れてこられた若い女性で、仙堂が
育て上げた女子7種競技の選手です。

身長が190センチくらいあり、力もすごく、女性とは思えないスピードパワーを持っています。

この女性が仙堂を殺した4人に復讐して行きます。


この4人は元スポーツ選手で、輝かしい実績を持っていました。
しかし裏で薬物を使っており、薬物使用を勧めた仙堂が真実を漏らす前に殺しました。


美しき凶器は、この4人の居場所を突き止め、殺して行きます。
また、この4人を追走する途中でも暴走族などを殺して行きます。

通常の女性とは思えない身体能力で、あっという間に殺して行きます。
殺し方、暴れ方が尋常ではありません。
まさに怪物です。
限界を知らない体力の凄さを見せつけます。


4人のうち2人を殺し、残るは2人となったのですが、残った2人の関係が壊れて行きます。


実はこの4人は一枚岩ではありませんでした。
4人は一つのようでしたが、実は1人が主導権を密かに握っていました。
その1人が最後に裏切ることになります。


最後は東野さん得意の大逆転があります。
裏切り、復讐が重なり、意外な結末を迎えます。


この「美しき凶器」は名前も分かりませんが、一言も発することなく話は進んで行きます。


しかし最後に一言言います。
その一言に真実が表れていると言えます。

女性とは思えない身体能力の持ち主「美しき凶器」がどんな人物で
どう育てられたのか、読んで行って下さい。


話全体としては「鳥人計画」と似ていると言えます。
人を人とは思わずに、モルモットのようにして鍛えて行くという話です。

東野さん得意のスポーツ物で、個人的には楽しめた話です。
あまり知られていない話なのですが、最後の大逆転はなかなか予想ができないと思います。

最後を期待しながら読んで行って下さい。







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