東野圭吾 加賀恭一郎シリーズ 嘘をもうひとつだけ







加賀恭一郎シリーズ初の短編集です。
5つの話が収められています。




嘘をもうひとつだけ

冷たい灼熱

第二の希望

狂った計算

友の助言




この5つの話です。




嘘をもうひとつだけ




本のタイトルと同じです。
これは、「眠りの森」と同じくバレエ団の話です。

あるバレエ団員がマンションから落ち、亡くなります。
これは自殺なのか他殺なのか分かりません。


しかし自殺にしては怪しいところがあるので、加賀が真相を
解明して行きます。

もちろん他殺なのですが、バレエ団内の人間関係、バレエ界を
また知ることができます。


眠りの森」の知識を生かして書いたような話です。
加賀の事件の解決ぶりを読んで下さい。

加賀は常に細かいところに気が付きます。
加賀らしい追いつめ方をするので、最後まで読んで下さい。




冷たい灼熱




タイトル通りの話と言えます。
ある主婦が家で亡くなります。
1歳の息子がいるのですが、その息子は行方不明になります。


家で主婦が亡くなり、1歳の子供がいなくなり、事件性は最初からあります。


この亡くなった主婦の行動が大事になります。
また主婦の亡くなり方、そして夫の行動も見逃せません。

夫は嘘をつきます。
その嘘を加賀が見抜きます。


どんな嘘で、真相は何なのか読んで確かめて下さい。

タイトルの意味は最後に分かります。
社会的にも取り上げられることのある事件をテーマにしています。




第二の希望




母子家庭の親子の話です。
母親は娘に期待をしています。

娘は体操をしているのですが、母親の希望を叶えるため
体操をしています。


母親には交際している男性がいました。
その男性が亡くなります。

他殺であることは明らかなのですが、犯人が誰なのか分かりません。
そこで加賀が少しずつ犯人に迫ります。


犯人をかばうために、ある人物が嘘をつきます。
しかしその嘘はすぐ加賀に見破られます。

そして最後には犯人も、犯行手口も分かります。

母親と娘の切ない話を読んで下さい。


母子家庭は東野さんの話ではたまに出てきます。
家族とスポーツをテーマにしているので東野さんらしい話と言えます。




狂った計算




殺人計画が狂った、という話です。
不倫の話になりますが、殺人計画が出てきます。
しかし計画通りにはいきません。


計画通りにならずに、予想外の進展を見せます。
最後に逆転があるので東野さんらしいと言えます。

また加賀がこの事件の謎を解き明かして行きますが、最後は
加賀も予想できない展開が待っています。

最後を期待しながら読んで行って下さい。




友の助言




加賀の友人が出てきます。
加賀の友人である萩原保が交通事故を起こします。
命は助かりますが、入院することになります。

この交通事故が怪しいのです。


加賀は友人として萩原に色々と助言をします。
そしてこの交通事故の裏にある真相に迫ります。


加賀はこの交通事故が怪しいと最初から踏んでいました。
そこで独自に調査をします。
そして交通事故の裏にある事実を突き止めます。


その事実は萩原にとっては認めたくないものでしたが

萩原も認めるようになります。

どんな事実が隠されているのか最後まで読んで下さい。
加賀の友人が出てくるという珍しい話になっています。





この「嘘をもうひとつだけ」という短編集は、常に嘘が出てきます。
その嘘を加賀が見破るという展開になります。

嘘をつくということは、隠したい事実があるのです。
その事実が事件の真相です。

色々な嘘があるので、それぞれがどんな嘘をつくのか、また加賀がどうやって
その嘘を見破るのかを読んで下さい。







第7作「赤い指」

加賀恭一郎シリーズ

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