東野圭吾 しのぶセンセにサヨナラ







しのぶセンセシリーズです。
わずか2冊のシリーズですが読んでいて楽しい話ばかりです。
このシリーズはこれで終わりとなります。

東野さん曰く「このシリーズはもうやりたくなかった。版元から続編なら
書かせてやる、ということを言われたのでやるしかなかった」
ということです。

6つの短編が収められています。




しのぶセンセは勉強中




しのぶセンセはある日ソフトボールの試合に出て、活躍します。
その試合で相手チームの西丸仙兵衛の目に止まります。
西丸は西丸商店の会長で、しのぶセンセを秘書として雇おうとします。

しのぶセンセは西丸からの申し出を断りますが、ちょうどその時
西丸商会で人が亡くなるという出来事が起こります。

事件なのか事故なのか分からないもので、しのぶセンセも解明に
協力します。
そして教え子の田中鉄平と原田郁夫も出てきます。

最初からしのぶセンセ全開の話と言えます。
相変わらずしのぶセンセは迫力があります。

もちろんこの出来事の謎は解けます。
その裏には時代の流れがありました。





しのぶセンセは暴走族




しのぶセンセは、免許を取るため教習所に通っています。
何とか仮免を取ることができました。

同じ教習所には原田郁夫の母、日出子もいました。

日出子としのぶセンセは、教習所の教官と自主的に路上教習を
することになったのですが、そこで事故に遭い、その教官が亡くなってしまいました

この事故には裏があり、最終的には解決します。
事故と他の事件が繋がるのですが、しのぶセンセが車で犯人を
追いかけるという場面があります。

それがまさに暴走族です。
しのぶセンセらしい運転をします。




しのぶセンセの上京




しのぶセンセの教え子で、東京に引っ越した中西雄太から手紙が届きます。
しのぶセンセは友人の結婚式があるということで東京に行くのですが
そこに原田と田中も付いて行きます。

しのぶセンセと田中と原田は東京で中西と再会します。

中西は東京で上手く行ってそうでしたが、実際はそうではありませんでした。
家族仲が悪化していました。

誘拐事件もあり、しのぶセンセも巻き込まれるのですが、最後はあっけなく解決します。

これは東野さんらしく家族の話になっています。
誘拐事件の真相は読んで確かめて下さい。





しのぶセンセは入院中




しのぶセンセが急逝虫垂炎で入院します。
その病院で相部屋になった、藤野という老女と知り合います。

藤野の夫が見舞いに訪れますが、その夫がその後事件に巻き込まれます。
藤野家に強盗が入ったのです。

また藤野夫妻には何か裏がありそうです。
裏があるので強盗が入ったのです。

しのぶセンセが入院したということで、しのぶセンセを狙っている
新藤と本間が見舞いにやってきます。

この2人のやり取りもありますが、事件が中心の話です。
最後はもちろん事件は解決しますが、新藤と本間がどうなったのかも読んで下さい。




しのぶセンセの引っ越し




しのぶセンセがアパートから引っ越しをします。
しのぶセンセの隣には3人家族が住んでいました。
その家族の話になります。

その隣に住んでいた永山和雄が、別の場所で亡くなりました。
殺されたということです。

永山は内縁の夫で、内縁の妻は安西芳子でその娘は千鶴と言います。
少し複雑な家庭環境ですが、東野さんらしい家族と言えます。

この事件ですが、どうも安西芳子が関わっているようです。
しかし真相がなかなか分かりません。

しのぶセンセも事件の解決に協力しますが、最後は少し寂しい家族の話となります。
東野さんらしい話です。




しのぶセンセの復活




兵庫県の大学へ内地留学をしていたしのぶセンセですが、それが終わり
ついに教師として復活することになりました。
文福(ぶんぷく)小学校の教壇に立つことになったのです。

文福小学校の42組を受け持つことになりました。

実はしのぶセンセがこの学校へ赴任するには理由がありました。
それは前にいた教師が問題を起こし、他の学校へと移されたのです。

その問題が、その後も関わってきます。
事件ではないのですが、しのぶセンセにとっては見逃せないことです。

これも一応家族の話と言えます。

前の教師としのぶセンセの今の子供たちの関係が大事になります。

またしのぶセンセは新藤からプロポーズを受けます。
しかししのぶセンセはなかなか良い返事をしません。



この話でしのぶセンセの話は全て終わりです。
これで終わりなのが残念ですが、この本は楽しめる話ばかりです。

個人的に好きな話なので続けて欲しいですが、東野さんはもう続ける気はないようです。


なお最後に西上心太という人の解説が付いていますが、この西上心太は
東野さん自身です。

西上心太は東野さんの本でちょくちょく出てきます。
解説まで読んで楽しんで下さい。







東野圭吾のページ