東野圭吾 流星の絆







ハヤシライスが食べたくなる話です。


ハヤシライス屋「アリアケ」の功一、泰輔、静奈の3兄妹の話です。
この3人は子供の時、両親を亡くします。
両親は何者かに殺されてしまいました。

この時から
3人の復讐が始まります。


両親を亡くした後、3人は施設に預けられ、やがて成人し、殺人事件から14年が経ちます。
まだ時効がある時の話で、殺人事件の時効があと1年と迫っていました。

あと1年しかない時の話です。



3人は生きて行く為、詐欺師になります。
色々な人物になり済まし、色々な人物から金を巻き上げて行きます。

詐欺師として何とか生きていた3人ですが、ある時、戸神行成(とがみゆきなり)という
28歳の人物に出会います。


この戸神に詐欺を働きかけようとして、静奈が近づいて行くのですが、話は意外な展開を見せます。

戸神の父は洋食屋「とがみ亭」を経営しており、ハヤシライスを売り物にしています。
そこのハヤシライスが、「アリアケ」のハヤシライスと同じ味なのです。


静奈はそのハヤシライスを食べ、父と同じ味であることを確信します。


このハヤシライスの味がきっかけとなり、
14年間追い続けて来た殺人事件の真犯人に、偶然
辿り着けそうになります。


しかし事はそう簡単には行きません。


戸神の父が真犯人らしいのですが、真犯人であるという証拠はありません。
ハヤシライスの味が同じと言っても、真犯人であるとは限りません。

3兄妹は、何とかして真相を突き止めようとします。


そこで静奈は戸神行成に頻繁に近づき、何か手掛かりを得ようとします。


静奈は何度も行成に会っているうちに、行成に惹かれて行きます。
自分でも気が付かなかったのですが、静奈は行成に惚れてしまいました。


行成の前では静奈は高峰佐緒里と名乗っており、京都の大学に通う女子大生と称していました。


行成を通じて、何とか行成の父親に近付きたいと思っていた3兄妹ですが、その父親と顔を合わす
機会も出てきます。



行成の父が真犯人だという確信のようなものはあるのですが、確かな証拠はありません。
そこで色々な策を講じ、真犯人である証拠を集めようとします。


静奈が行成に惚れるのですが、これはそれほど大きな障害にはなりません。
「最大の誤算は妹の恋心だった」とこの本の説明があるのですが、それほどではありません。

妹の恋心はありますが、3兄妹は徐々に核心へと迫って行きます。


行成の父が14年前の殺人事件の真犯人であるらしいのですが、決定的な証拠は依然として掴めないままです。
時間だけが過ぎて行きます。


裏で3兄妹は動くのですが、真相は分からないままです。


そしてある時、偶然、行成を味方に付けることができました。
行成も父が14年前の事件の真犯人なのかどうかを知りたがり、3兄妹に協力することになります。


そして直接、父を問い詰めることになります。
しかしそこで分かったのは、3兄妹が予想もしなかった事実でした。


話は解決に向かっていたはずでしたが、振り出しに戻る形となりました。
事件の真相は一体何なのか、分からないまま終わるのかと思われましたが、一気に話は解決します。


長男の功一が真実に気付きます。
そして真犯人がすぐ分かります。


最後はあっけなく真犯人が分かり、事件の真相も分かります。
ミステリーではありがちな最後です。

昔からあるパターンで話が終わると言える結末です。



人によっては納得できない最後かと思いますが、こういう話があってもまあ良いかと思います。

最後の最後で逆転があるのですが、あっけない逆転とも言えます。


また、読んでいる間ずっと、ハヤシライスが食べたくなる話です。
読み終わった後、ハヤシライスを食べて下さい。







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