東野圭吾 パラレルワールド・ラブストーリー







恋と友情、どちらを取るのか、という話です。
恋と友情どちらを取るにしても、邪魔になるのが「記憶」です。

過去の記憶と恋と友情を書いている話です。


敦賀崇史と三輪智彦と津野麻由子の3人の話です。
崇史と智彦は中学時代からの親友で、大学院も就職先も同じという2人です。

その2人の前に、麻由子が現れます。
崇史はある日、智彦から恋人の麻由子を紹介されます。
智彦と麻由子が恋人同士で、崇史は智彦の恋人として麻由子に会いました。


しかし崇史も麻由子の存在が気になり始めて行きます。
そしていつの間にか、崇史と麻由子が恋人同士になっています。

なぜか崇史は親友から恋人を奪うことができました。
なぜなのか崇史には分かりません。

その謎が少しずつ明らかにされて行きます。


崇史と智彦と麻由子の3人が中心の話ですが、今と過去の話が同時に進んで行きます。

今は崇史と麻由子が恋人同士です。
しかし過去では、智彦と麻由子が恋人で、智彦の親友として崇史がいます。

崇史、智彦、麻由子は同じ職場で、しかも智彦と麻由子は同じ研究班で働いています。
恋人同士が常に同じ空間に居るのです。


しかし、これは過去のことです。


今は崇史と麻由子が恋人です。
この2人は同棲しています。

しかも智彦は急に連絡もなくアメリカに行ったことが分かります。
そして不思議なことに智彦と連絡を取ることができません。


崇史は智彦の存在をずっと忘れていました。
しばらくしてから、崇史は智彦の存在を徐々に思い出して行きます。

つまり昔を思い出して行きます。
色々な出来事が徐々に甦ってきます。
智彦と麻由子が恋人だったことなどを思い出して行きます。



智彦は現在どうなっているのか、そして過去から今にかけて何があったのか
少しずつ分かって来ます。


テーマは記憶です。
過去と今が異なっているのは記憶のせいです。
崇史の記憶がどうかなってしまったのです。


これは恋と友情の話ですが、記憶の話でもあります。
記憶が変わると恋と友情も変わってしまいます。


最後には真実が全て分かります。
どうして崇史の記憶がおかしくなったのか、今、智彦はどこで何をしているのか
全て分かります。

最後まで読んで、この話を楽しんで下さい。


ミステリーではありませんが、謎が全て解けます。
ラブストーリーとなっていますが、記憶の話なので、通常のラブストーリーとは異なります。


東野さんには珍しい話と言えます。
しかし理系の話になるので、東野さんらしいとも言えます。


あなたが智彦の立場だったらどうするでしょうか?
読んでから考えて下さい。








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