東野圭吾 パラドックス13







東野さんにしては珍しい完全なSFです。


313日、131313秒から13秒間、P-13現象が起こるという話です。
このP-13現象が何なのか分かりません。

しかしものすごいことが起こります。

P-13現象の影響を受けたのは13人です。
この13人は何も知らずにP-13現象が起こっている世界に飛ばされました。


周りから人が消え、天変地異が常に起こる世界です。
何が何だか分からない世界に、いきなり放り込まれました。


13人は久我誠哉、冬樹の警察の兄弟と、白木栄美子、ミオの母娘フリーターで20代の新藤太一
サラリーマンの小峰義之、同じ会社の専務である
戸田正勝、女子高生の中原明日香、老夫妻の山西繁雄、春子
看護師の
富田菜々美、赤ん坊の勇人、そして暴力団員の河瀬です。


この13人はバラバラの地点で、いきなりP-13現象の影響を受け、信じられない世界に
放り込まれることになりました。



この13人がどうやって生き抜いて行くのか、という話です。


とにかく周囲に人はいなく、常に地震などが起こり、生きて行くことがかなり難しい環境です。


何とか生きて行こうとしますが、簡単ではありません。
怪我をしたり、病気になったりと、次々と問題が出てきます。

この13人のリーダー的な存在は、久我兄弟の兄、誠哉です。
警視庁の管理官、警視だったこともあり、自然とリーダーになって行きました。

しかし完全にリーダーであると決まったわけではありません。
13人はそれぞれの考えがあり、人生があります。

また次々と問題が起こります。
平穏無事な瞬間はありません。

常に何か大きな自然災害があります。
普通に生きて行くことが本当に難しい世界です。


バラバラな13人が一つになることは大変です。
しかし一つにならないと生きて行けません。

さまざまな問題が起こりますが、何とか生きて行きます。
何とか生きて行こうとするのですが、犠牲者も出てきます。

やはりよく分からない世界で行き抜くのは簡単ではありません。
徐々に人数が減って行きます。


やがて、このP-13現象の正体が分かります。
なぜ13人だけがこの訳の分からない世界に放り込まれたのかが分かります。

謎が解けますが、この世界でどうやって生きるのか、という難問は残ります。
命の保証がない世界で生きて行かなければなりません。


さらに話は進み、実はP-13現象がもう一度起こることが分かります。
P-13現象がもう一度起これば、元の世界へ戻れるかもしれません。

しかしどうなるのかは、もう一度起こってみないと分かりません。


ここで一行の意見は割れます。


次のP-13現象が起こる時に何をするのか、人によって意見が異なります。
どうすれば良いのか誰にも分かりません。
また、元の世界に戻れるのかどうかも分かりません。


そして2度目のP-13現象が起こる瞬間が近づいてきます。
2度目のP-13現象が近づいてくるのですが、天変地異が激しくなり、生きるのがかなり難しくなります。

その中でも必死に何とか生きて行こうとしますが・・・・。


2度目のP-13現象が起こった後、どうなったのかが最後に分かります。
13人の運命はどうなったのか、読んで確かめて下さい。


人はどうやって生きるのか、現代社会とは何なのか、諦めないことの大事さなど色々と
考えさせられる話です。


あまり話題になっていないようですが、個人的には結構読み応えがあると思います。

ページ数は多いのですが、話に引き込まれ一気に読めます。
東野さんには珍しい完全なSFを楽しんで下さい。








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