東野圭吾 名探偵の呪縛







名探偵シリーズ第2弾です。
名探偵の掟」の続編と思いきや、内容はかなり違います。

名探偵の掟」は笑い路線でしたが、この話は長編の推理物です。
東野さんらしさも出ていると言えますが、本格推理とはどんなものか知ることができます。

東野さんの本格推理への考え方、想いが詰まっている話とも言えます。
とにかく笑いはありません。



主人公は天下一で、大河原警部も出てきますが、大河原警部と天下一は
協力関係にはありません。

天下一が謎を解いて行きますが、大河原警部は事件の解決はしません。


いきなり謎の街へ天下一が行きますが、そこで相次いで殺人事件が起こります。
その殺人事件を天下一が解決します。

この謎の街には歴史がありません。
本当に謎の街なのです。

住民もどこから来て、なぜここに住んでいるのか分かりません。
この街の存在が謎なのです。


天下一が来たことで、この街の存在理由が分かってきます。


最初の方は通常の推理物という感じですが、この話のメインは
本格推理とは何か、ということになります。

東野さんの本格推理への想いが、色々なところに出てきます。

また主人公の天下一ですが、東野さん自身と言っても良いと思います。
主人公は本格推理作家の東野圭吾さんで、その東野さんが本格推理とは何かを
説明して行く、という感じになります。

東野さんの考えを知ることができます。


これは一応小説になりますが、東野さんの主張とも言える内容です。
小説で作家の考えがここまで全面に出るのは珍しいです。


なおこの話は元々、笑い路線で行く予定だった、ということです。
しかし内容は全く笑いではありません。


また名探偵シリーズ第3弾「名探偵の使命」を書く予定、とのことです。


単なる小説ではないこういう話を読んで、東野圭吾という人を知って下さい。







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