東野圭吾 ガリレオシリーズ 真夏の方程式







ガリレオシリーズ3作目の長編です。

この話はガリレオと恭平という少年の物語となります。
子供嫌いだったガリレオが小学5年の少年と一緒に夏を過ごします。


偶然出会った少年ですが、最初から2人はウマが合います。


話は玻璃ヶ浦(はりがうら)という架空の町で進みます。
海が近く、観光の町ですが、最近は観光客も減って苦戦しています。

その玻璃ヶ浦で人が亡くなります。
事件なのか事故なのか分からないものです。

その亡くなった人が、元警視庁捜査一課の塚原正次です。
もう刑事を辞めていますが、警視庁と繋がりがあるということで、警視庁も
この捜査に加わります。


そして警視庁ということで、当然ながら草薙と内海も出てきます。


またその玻璃ヶ浦にガリレオもいました。

ガリレオの宿泊先で人が亡くなったということで、ガリレオも自然とその捜査に
関心を持つようになります。

話が少し強引と言えば強引ですが、しかし強引さを感じさせない話になっています。
自然に話が進んで行きます。
強引なところを自然に話を進めるのはさすがと言えます。


ガリレオの宿泊先の旅館は、川畑夫妻が経営しており、娘の成美も手伝っています。
最近は客が減って困っている旅館です。
この旅館に恭平少年も泊まっています。


何気ない旅館で、何気ない川畑一家なのですが、この家族の過去が最後の最後で
大きな意味を持ってきます。

最初の頃は分かりませんが、途中で分かってきます。


この話全体は、ガリレオと恭平少年の話と言えます。
子供嫌いだったガリレオが恭平少年と一緒にいて、実験もしたりします。

ガリレオの豹変ぶりに驚きますが、そこは自然と描かれています。
ガリレオらしい子供との接し方をしているので、ガリレオらしさを読んで下さい。


なぜ恭平少年が最初から最後まで出てくるのか、それは最後まで読むと分かります。
この話には色々な人物が出て来て、色々な謎があるのですが、一番大きな存在は
恭平少年です。

恭平少年が成長して行く過程も分かります。


またこの話は「容疑者Xの献身」と似ていると言え、発展させたものとも言えます。
この話も献身ぶりが出てきます。
さらに深い献身とも言えます。

「容疑者Xの献身」をしっかりと読んでから、この話を読んで下さい。


東野さんらしい話で、家族を描いています。
東野さんは家族を描くのが得意です。


一見何も関係がないと思われていた人たちが最後には繋がります。
そして恭平少年とももちろん繋がります。


少年とどう繋がり、少年がどう関わったのか、読んで下さい。
最後に謎が解けます。


それにしても、ガリレオがいきなり子供と仲良くなるなんて、予想外でした。
子供嫌いとして描かれていたガリレオですが、何の予告もなしに子供と打ち解けます。

この話を読む前に、ガリレオシリーズを最初から読んでおいて下さい。
やはり最初から読まないと楽しめません。

個人的には「容疑者Xの献身」と同じくらい味わえた話でした。







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