東野圭吾 怪笑小説







笑いをテーマにした短編集です。
色々な話がありますが、一味違った話を読むことができます。

またこの本は東野さんによるあとがきが付いています。
あとがきでそれぞれの話の裏などを知ることができます。

あとがきもしっかりと読んで下さい。




鬱積電車




満員電車での話です。
乗っている人それぞれが何かしら不満を抱えているものです。

その不満などが表に出るとどうなるのか、という話です。
これは東野さんの学生時代の経験がヒントになっています。




おっかけバアさん




ある老女が杉平健太郎という役者にはまり、おっかけをする話です。
おっかけをするために、色々と節約をし、また身なりを整え
必死に頑張る話とも言えます。

しかし最後には、大変なことになってしまいます。




一徹おやじ




息子をプロ野球選手にしようと燃えている星一徹のような親父の話です。

待望の息子が生まれ、生まれた時から親父はこの息子をプロ野球
選手にしようと燃えます。

息子も野球を続け、ある程度は順調に成長します。
中学、高校、大学と野球を続け、プロのスカウトの目に留まるように
なってきます。

しかし、最後には逆転があります。




逆転同窓会




タイトル通りの話と言えます。
同窓会ですが、教師が中心の同窓会で、そこに昔の生徒たちが
呼ばれる、というものです。

生徒と教師の立場が逆転するという話で、東野さんらしいとも言えます。
東野さんは教師が嫌いです。




超たぬき理論




理系の東野さんらしい話です。
謎の生物を子供の時から追いかけ続けている空山一平の話となります。

謎の生物はたぬきだと信じ、ずっと追い続けています。
しかしその正体は・・・・。




無人島大相撲中継




これも東野さんの経験が生きています。
相撲の実況を再現できる人の話です。

相撲のことなら何でも知っているという感じで、過去の相撲の取り組みを実況で
再現できるのです。


過去の相撲の取り組みを実況で再現するのですが、最後には
再現ができなくなります。

どうしてそうなったのかは読んで下さい。




しかばね台分譲住宅




ある住宅地の話です。
都心から離れており、不便な住宅地で事件が起こります。

この住宅地には、ライバル関係となる住宅地がありました。
2つの住宅地で起こる戦いの話です。




あるジーサンに線香を




これは「アルジャーノンに花束を」をもじったものです。
そして話も同じようなものです。

老人がどんどんと若返って行くという話です。




動物家族




人を動物に例えています。
家族が動物なのです。

色々な動物が出てきますが、家族の話となっているので
東野さんらしいと言えます。

最後には大変な結末が用意されています。




この短編集は、笑いということですが、特に大きな笑いは少ないと
言えると思います。

しかし楽しめる話になっているので、一味違った東野ワールドを
楽しんで行って下さい。







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