東野圭吾 回廊亭殺人事件







「回廊亭の殺人」から改題されました。
桐生枝梨子の復讐劇となります。

32歳の枝梨子は70歳の本間菊代という老女に変装し、回廊亭にやってきます。

回廊亭には先日亡くなった一ヶ原高顕の親族が集まり、翌日には高顕の
遺言書が公開されることになっていました。


この半年前、回廊亭で火事があり、里中二郎が亡くなっています。
この二郎は枝梨子の恋人でした。
枝梨子もこの火事で死にかけました。

里中による無理心中ということで片づけられましたが、枝梨子は無理心中ではなく
誰かが火事を起こし、里中と枝梨子の2人を殺そうとしたと考えています。


その疑いがあるのが一ヶ原家の親族です。
一ヶ原家の誰かが犯人とにらんで、枝梨子は復讐のため回廊亭にやってきました。


なお枝梨子は火事では助かりましたが、その後自殺したと思われており
死んだことになっています。

枝梨子はもちろん生きており、知り合いの本間菊代に変装して、回廊亭にやってきました。


回廊亭では誰もが遺言書の中身を気にしていましたが、復讐に燃える枝梨子は
遺言書などには無関心で、火事を起こした犯人をおびき出そうとします。

そして犯人をおびき出すことに成功し、犯人が誰なのか分かったのですが
その犯人がすぐ何者かに殺されてしまいます。


新たに殺人事件が起こりました。
これで遺言書の公開どころではなくなりました。

犯人が殺されたのです。

しかし枝梨子の復讐は終わりません。
この殺人事件の犯人もそうですが、火事の犯人も他にいそうなのです。

枝梨子の復讐劇は最後まで続きます。
そして最後には全ての謎が解けます。

心中に見せかけたあの火事の真相、そして枝梨子の恋人だった里中二郎の正体
さらには枝梨子の復讐劇の結末、と全てが分かります。

何か結構すごい話になりますが、話全体としては淡々と進んで行く感じです。


またこの話でも茶道が出てきます。
既に加賀恭一郎シリーズ第1作「卒業」で茶道は出て来ていますが、ここでも出て来ます。


さらに、この話は小説だからできるトリックが出てきます。
ドラマで忠実に再現することができないトリックです。
読者を欺くためのトリックが仕掛けられています。

そのトリックにも注意しながら読み進めて下さい。
トリックも最後にはもちろん分かります。







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