東野圭吾 変身







成瀬純一という青年が脳移植によって、人格が大きく変わっていく
という話です。



ある日、成瀬は不動産屋で拳銃事件に遭遇します。
その時、弾丸を頭に浴び、重傷を負います。

しかし一命は取り留め、脳移植により助かります。
ドナーがいたことで、奇跡的に脳移植ができました。


話は脳移植後がメインです。
どんどんと成瀬の人格が変わって行きます。


元々成瀬はおとなしい性格で、口数も少なかったということですが
脳移植後、物をどんどん言うようになり、性格も行動的、積極的
また凶暴的になりました。


人格が徐々に変わるというよりも、一気に凶暴化して行き
本人も、周囲の医師たちも止めることができません。


医師たちからは脳移植をしたドナーに付いて説明を
受けていたので、成瀬はそのドナーの家を訪ねます。

ドナーは関谷時雄という
22歳の学生で、交通事故で亡くなった
ということでした。


成瀬はドナーの親と会いますが、ドナーはこの親の子ではないと
すぐ気が付きます。


親と成瀬が感じ合わないのです。


成瀬は医師たちが嘘をついていることを見抜き、本物のドナーを
探そうとします。

そして見つけます。

本物のドナーの影響を大きく受けていることがすぐ分かります。


成瀬はどんどんと凶暴化し、自分でも止められなくなります。
医師たちは、成瀬の人格変化を早い段階で気が付いていました。
しかし成瀬に本当のことを言わずに、嘘でごまかしていました。


成瀬はすぐ凶暴になり、人を怪我させます。
成瀬の暴走は留まることを知らず、人を殺す寸前まで行きます。

成瀬の暴走はひどくなる一方で、成瀬の元の人格が消えて行きます。
見た目は成瀬なのですが、中身は凶暴な別人です。


成瀬には恋人もいましたが、恋人は成瀬の変化に気付き
成瀬の元から去ります。


成瀬の暴走はどこまでも続き、ついには人を殺してしまいます。
しかし反省はせずに、凶暴な性格は治りません。


成瀬の凶暴化がずっと続きますが、最後には変化が訪れます。
そして成瀬はある決断をし、実行します。


最後にしっかりと結末は用意されていますが、東野さん得意の
最後の大逆転という感じではありません。


そのままストレートに話が流れている感じです。
話がそのまま進むので、読みやすいと思います。

人格が変わり、どんどん凶暴化して行く成瀬を読んで下さい。







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