東野圭吾 学生街の殺人







タイトル通り学生街で起こった殺人をテーマにしています。
しかしこの学生街は、旧学生街で廃れています。

その廃れた旧学生街で働く人たちが中心となっています。

主人公は津村光平で、大学卒業後はいわゆるフリーターをしています。
光平は「青木」という喫茶店兼雀荘兼ビリヤード場で働いています。

また、光平には6つ年上の広美という恋人がいます。


ある日、南部荘というアパートで、光平と同じ「青木」で働く松木が
殺されます。

第一発見者は光平です。
無断欠勤が続いていたので、光平が様子を見に行ったところ
殺されていることが分かったのです。


この事件捜査が中心になると思われたところで、第2の事件が起こります。


光平の恋人の広美が亡くなります。
この第一発見者も光平でした。


光平は2人が亡くなっている現場を目撃したことになります。

この2つの事件の捜査が中心となり、話は進んで行きます。


捜査はもちろん警察が行いますが、そこで香月という刑事が出てきます。
この人物は広美の元恋人で、結婚を申し込んだこともあるということです。


香月と光平という広美の元恋人2人が対面することになります。

光平は広美のことを何も知りません。
広美の過去、家族など何も知りません。


しかし徐々に広美の過去が分かってきます。
ピアニストを目指していたこと、妹がいること、両親が亡くなっていること
そして身障児施設でボランティアをしていたこと、などが分かります。

広美の過去を探ることで、この事件の真相が見えてきます。


また事件は密室のような中で行われ、犯人は脱出不可能な状況だと
思われていました。

この謎も解いて行きます。


2件の殺人事件がありましたが、新たに別の殺人事件が起こります。
広美がボランティアをしていた身障児施設の園長、堀江が
何者かによって殺されます。


この3件の殺人事件がどう繋がっているのか、話は進んで行きます。


事件は光平が謎を解いて行きますが、広美の妹、悦子も光平とともに
事件の解決に動きます。

そして香月も捜査をし、事件の真相に迫ります。


これは実は、2つの殺人となります。
松木、広美の連続殺人と、堀江殺人事件の2件となります。


しかしこの2つは繋がっています。
この2つの裏には、広美の過去、広美の交友関係が関わってきます。
光平の知らなかった広美の真実が大きく関わってきます。


最後にはもちろん真相は分かるのですが、東野さんらしく最後に
逆転があります。


一旦事件は解決したようですが、まだ真実があり、それを光平が
暴いて行きます。


意外な人物が真犯人でした。
そして意外な結末を迎えます。


東野さん初期の作品ですが、東野さんらしさがもう出ていると言える話です。
既に完成されている話と言えます。

文庫本で470ページくらいある少し長い話ですが、話が結構
流れているので読みやすいと思います。

また一応学園モノと言えなくもないですが、実際は学生ではないので
普通のミステリーとも言えます。


この話でも理系の話が少し出てきますが、それほど難しいものではありません。
東野さんの特徴が出ている話です。
初期の東野ワールドを味わって下さい。







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