東野圭吾 鳥人計画







スキーのジャンプを扱った話です。
東野さんはウィンタースポーツ好きで、東野さん得意の分野と言える話です。


ジャンプ界の若手のホープ、楡井明が殺されます。
その犯人もほどなく分かってきます。


この事件には密告者がいるのですが、密告者がどうして犯人を
知ることができたのか、分かりません。

しかし警察は密告者のおかげで犯人逮捕ができました。


また犯人がなぜ楡井を殺したのか分かりません。
密告者と動機を中心に話は進みますが、もう一つ話が展開して行きます。

それはスキーのジャンプに関する話で、最近頭角を現してきた杉江翔の秘密です。

杉江は父親も元選手で、その父親がコーチをしています。
父親の指導を受け、実力をつけて来たのですが、どうやら裏で何か
特別なことをしているようです。

ドーピングの疑いもあるのですが、杉江親子の裏も分かりません。
またこの裏も大事になってきます。

なお、杉江には娘の夕子がいます。
この夕子が亡くなった楡井と交際していました。



犯人の動機と密告者と杉江親子の秘密ですが、最後にはもちろん一つに繋がります。
そして東野さん得意の最後の大逆転があります。

密告者が誰なのか、そして事件の真相は何なのかが分かります。
実はこの事件には大きな裏がありました。


その裏が杉江親子と繋がっています。
杉江親子と事件の関係が大事です。


最後の最後にこの事件が分かり、真犯人も分かります。
予想外の人物が、予想外なことをしていました。

最後までしっかりと読んで下さい。


最後の方で一旦話は終わりかけますが、最後までしっかりと話は続きます。


犯人が分かり、動機も分かり、杉江親子の秘密も分かったと思われたのですが
まだ続きがあるのです。



最後の大逆転は予想できないと思います。
最後まで読んで、東野ワールドを味わって下さい。



この話はスポーツ科学、スポーツトレーニングの話とも言えます。
選手を人として扱わず、結果を出すためのモルモットのように扱っています。

結果を出すためには、何でもやるべきなのか、またそこまでして
結果を出して何になるのか、色々考えさせられる話です。

スポーツ、特に五輪に興味がある人は読んで、そして考えて下さい。


なお発表されたのは1989年なので、その後の五輪の話はもちろん出てきません。
サラエボ五輪(1984年)、ソウル五輪(1988年)の話が少し出てきます。
長野五輪の時に読めば、もっと楽しめたと思います。

1989年ということを意識して読んで下さい。







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