東野圭吾 分身







瓜二つの、本当に似ている2人の女性の話です。

その2人は氏家鞠子(うじいえまりこ)と小林双葉(ふたば)です。
鞠子は函館生まれで、札幌の大学に通っています。
双葉は東京在住で、東京の大学に通っています。


この2人は双子のようなのですが、鞠子は18歳で双葉は20歳なので
双子ではありません。

しかし見た目は同じ人物なのです。
その謎を解く話が始まります。


これは鞠子と双葉の家族の話とも言えます。
出生の秘密を探る、ことになります。

やはり東野さんらしく家族の話になります。


鞠子は中学生の時、火事で母親を亡くします。
この火事は不審な点も多く、母親の自殺の可能性もあります。

一方双葉は、バンドでボーカルしており、テレビ番組に出演します。
そのテレビ出演が大きく問題となります。


双葉がテレビに出たことで鞠子にそっくりな女性がいる
ことが分かります。


また双葉も交通事故で母親を亡くします。
ともに母親を亡くしますが、双葉の母親も単なる事故で亡くなった
ようではありません。

この事故には裏があります。



鞠子は双葉の存在を知りますが、双葉は鞠子の存在を知りません。
鞠子はもう一人の自分がいる謎を解きに、双葉は自分の出生の
秘密を探りに出ます。


鞠子は北海道から東京に出て、一方双葉は東京から北海道に行き
色々と調べ回ります。


2人は正反対の行動を取っているので、接点はないのですが
徐々に近づいて行きます。

この2人は全くと言って良いほど同じ人物です。
まさに分身です。


しかしこの2人だけでは話は終わりません。
この2人誕生の真実が大事なのです。

全く同じ容姿の2人ですが、誕生日は違います。
どうして違うのか、何があったのか、徐々に分かって行きます。


そしてタイトルの「分身」の意味が分かります。
双葉と鞠子の誕生にはそれぞれ事情がありました。


双葉には双葉の理由があり、鞠子には鞠子の理由があります。
全く違う理由で、この2人は違う時期に、違う親から誕生します。


「分身」が誕生したのです。


この2人の誕生秘話を探る旅が最後まで続きますが、最後の
最後でこの2人は出会います。

その出会い方が運命的です。
この2人が出会って話は終わりとなります。


この2人が出会うまで、どんなことがあり、どんな探索の旅を
続けて来たのか読んで下さい。



この話はクローン技術を扱っています。
それほど難しい話にはなっていないので、読み進めることが
できると思います。


また単行本が出たのは1993年なので、まだ携帯やパソコンが
普及する前です。

ですので連絡のとり方などが、時代を感じさせます。


タイトルの「分身」の意味が分かった時、どう考えるのかはその人
次第だと思います。

目の前に自分の「分身」が現れた時、あなたならどう思うでしょうか?

読んで自分で考えて下さい。
そしてタイトルの意味を確かめて下さい。







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