東野圭吾 ブルータスの心臓







これはタイトルを変えられた上、よく分からない話になって
しまったということです。

東野さんは元メーカーの技術者で、その経験が生きている話になっています。


ロボット開発者が主役です。
タイトルのブルータスは、ロボットの名前です。
しかし「ブルータスの心臓」では、話の内容と一致しないので、良く分からない
タイトルになっています。


この話はアリバイトリック、真犯人捜し、ということになります。


末永拓也というロボット開発者の技術者が主役で、事件がもちろん起こります。
拓也には康子という恋人らしき女性がいましたが、この女性に振り回されることになります。


康子は他にも男性がいて、妊娠します。
誰の子供なのか分かりません。
康子と交際していた男性は拓也を含め、3人いたことが分かります。
この3人の誰かの子供を康子は妊娠したことになります。


この3人は、協力して康子を殺そうとします。


大阪で康子を殺し、死体を名古屋まで運び、名古屋から東京までさらに
運んで、東京で死体を捨てる、という計画を立てます。

拓也は名古屋から東京に運ぶだけの役になります。
これは一番楽な役です。
逆に一番大変なのは、大阪で康子を殺す役です。



しかしこの計画は破たんします。
康子を殺すことができませんでした。


代わりに、仁科直樹が殺されます。


直樹は、拓也が勤める会社の専務、仁科敏樹の息子で、将来の後継者です。
その直樹が殺されました。


直樹を殺したのは誰なのか、犯人捜しが始まります。
拓也も犯人なのですが、その犯人が真犯人捜しをすることになります。

怪しい人物はいますが、真犯人は分かりません。
またもちろん警察も動き、事件の真相を掴もうとします。

犯人が犯人を捜す、ということになるのですが、その途中で犠牲者が出ます。
そして康子も殺されます。

3人が殺されるのですが、事件はそれだけでは終わりません。
この事件にはもちろん裏があります。

真相が大事です。


この話は序章から始まるのですが、その序章の意味が最後の方で分かります。
東野さんらしい構成になっています。

序章が実は大事な意味を持っています。
読んでいると序章を忘れてしまうのですが、序章を踏まえながら読んで行って下さい。


また康子の妊娠にも裏がありました。


真犯人と康子の妊娠の2つが最後で分かります。
東野さんらしく、最後で逆転があります。

最後まで読んで、真相を知って下さい。



この話は当初、あまり注目されなかったということですが、確かに大きな山はないと
言える話です。

しかし東野さんらしく、家族の話も結構出て来て、東野ワールドを読むことができます。
技術者、家族、最後の逆転、と東野さんの特徴が詰まっている話です。







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